いなずまササラハバキ

岡崎体育に首ったけ

【ライブ記録】岡崎体育ワンマンツアー「キミイロハートⅡ」初日 Zepp DiverCity(TOKYO)

f:id:getasan:20180407213436j:image

 

去年10月のキミイロ初日の全曲感想がメモ帳から出てきたので、今さらですが記事にしました。

キミイロツアー特有であろう演出やMC、真面目曲の感想を中心に記述しています。

 

ネタ曲の核心部分のネタバレは避けたつもりですが、岡崎体育のライブ初参加だからセトリ調べてるよ〜って方は読まないほうがいいと思います。予習は必要ないです!楽しんできてください!!!!

 

 

 

(0.  キミイロハートII)

乙女ゲーム風映像のあとに乙女ゲームOPっぽい曲が流れるオープニングムービー

主人公の女の子のCVはエビ中のまやま。攻略対象の男子は二次元化されて体積が二分の一くらいになった岡崎体育。血清のお礼にパンケーキ屋に行くことになる。演技可愛い。悔しい

そういえばメジャーデビューしてから音源化した恋愛っぽいソングってVoice of Heart(2番歌ってないけど)しかなくないですか? ゆーてこの曲もちょけてるだけだけど。

 

1. STAMP

今年の9月以降の夏フェスからセトリ入りした新曲

客に足踏みをさせた後「足踏みするためにライブハウス来たんじゃないですよね?!」と煽って飛び跳ねさせる縦ノリ

ライブハウス慣れしてない人でも、足踏みである程度動いた後なのでノリやすくなるというテクニカルな曲。岡崎体育のライブはライブキッズからギャルやらおばさんまで客層が幅広いので、一曲目で全員に対してノリ方をそれとなく把握させるのはめちゃめちゃ賢いと思った

岡崎体育ってまじで賢いんすよ…そこが好き…

 

2. MUSIC VIDEO

映像がキモの曲だからライブではやらないって散々勿体ぶってた(割にフェスでたまにやってた)曲なのでびっくり、私の後ろにいたガチ勢っぽいお姉さんが悲鳴上げてた

後ろのスクリーンで本人を大写しにしつつ、分身とか二分割は映像にリアルタイムでエフェクトを入れて再現。口パクじゃなくて被せで、うっすらボーカル音源流しながら歌ってた

これ終わった後のMCで「一曲目でマイクに前歯ぶつけて欠けました!!」とか言ってたけど大丈夫かよ

 

3. まわせPDCAサイクル

アルバム販促の時に散々「捨て曲」って言ってた割に、タオル曲として使う逞しさ

「帰りの物販でタオル買ってくださいね~」って言ってたけど、開場前販売の時点でてっくんタオルとワニさんタオルは共に売り切れていた。くっそー。追加公演で買いました

これは完全に生歌で、一瞬歌詞が危うくなったり。あとセリフの「家帰らせてくれ!(切実)」の部分で、無駄に客席にマイクを向けていて笑ってしまった。なんか違うだろ

 

4. 弱者

PDCA終わって、「まあ俺、学生の頃に戻ったところで寂しいだけやねんけど…」という一言からそのままイントロに入った。これも生歌

2週間前にツイッターに上げたばっかの新曲なのでまさか聴けると思わず、曲が始まった瞬間悲鳴上げてしまった。後ろのお姉さんも悲鳴上げてた

下手側でMac触りながらダラダラMCして次の曲入る、っていうリズムに慣れすぎていて、Macに触らずに次の曲入るだけで格好良く見える。なんなん

 

5. Walk of Death

これも夏フェス後半からやり始めた曲。

なんか聞きとれないデスボでやいのやいの言った後に、岡崎体育流のWODをやらせる。壁を作らせてる途中に「端にいる人は応援してあげてください!」って言うのがなんか好き

曲が終わった後に「みんな偉いですね、言うこと聞けますね〜。大人ですからね」って褒めてくれた

 

6. 電車で聞くと映画の主人公になれる曲(interlude)

曲をバックに、岡崎体育が無音で演技をする。小道具も無し。イロモネアのサイレント感。舞台は電車の中。

ここでも後ろのスクリーンで本人が大写しになっていて

「両手でつり革持ってましたよ?!触ってないですよ?!」

「ぼく岡崎体育ですよ、ほら、クリエーションクリエーションって」

と身振り手振りで抵抗した後、そのまましょっ引かれて終わり

 

7. Natural Lips

「アルバムの曲からやろうと思うんですけど、カラオケになってしまって申し訳ないんですけど」ってMCから始まる

スクリーンに黒背景白文字で歌詞がだーっと出て、まさにカラオケって感じ

生歌(被せ?)だったけど逆空耳の精度が上がってて、元の歌詞に入ってない音を追加することで英語っぽくしてる箇所 (例:「定期的に言わせて」の最後に破裂音が追加されて「せて」がstepっぽく聞こえる箇所とか) が減ってた

元の歌詞通り素直に歌ってる箇所が増えてるのに、相変わらず英語っぽいのですごいな~と思った。まさに小学生並みの感想

 

8. FRIENDS

てっくん(お手製のペンギンパペット)が右手を振ってくれるたびに、岡崎体育の右手小指が細かに動いてるってことで良いんですよね? ありがとうございます

てっくんが

「もう出演のギャラとかカラオケの印税の話はどうでもいいから『バンドざまあみろ』で盛り上がりたい」

とか言い始めた。ライブ見に来てるお前らの気持ちなんか見え透いてるんだぜ!って言うかの如く。

 

9. Q-DUB

前半最後の曲。

岡崎体育「次の曲で前半最後なんですよー」

客「えー!」

岡崎体育「ちょっと、それ」

客「どっちのえー!」

という、ライブで毎回やる茶番を演奏前に挟む。

 

いきなり「どっちのえー」やらせる→知らなかった人にレクチャーする(※対バンではレクチャーやらない場合が多い)という流れがあるので、「どっちのえー」呼応率でリピーター客の割合が分かる。今回は半々くらい?

この曲はダブなんでしょうか。腰が痛い。 癖で言っちゃう「マザーファッキンビッチ!」をやっと聞けました。最後はプチョヘンザ。

「この曲で、僕にはもう45秒しか残されていません!みなさん踊ってください!」

 


(幕間映像:キミイロハートII)

乙女ゲーム風映像の続き  

内容はひどい。演技は相変わらず可愛い

「最近はAimer(※SMEの先輩)とか聞いてる」と言う主人公の女の子に対して、「俺は最近これよく聞くんだ」と体育くんがウォークマンで聞かせてくれたのは…で次の曲に繋がる

 

10. XXL

この曲のせいで岡崎体育にハマった気がする。「ギリギリバビロン渡来 感じる愛の樹」のあたりが格好良すぎ。 あれ聴いてめちゃめちゃびっくりして岡崎体育をちゃんと聴き始めた気がする。語彙力よ

 

被せだけど半分くらいちゃんと歌ってた。そもそも1人で歌えるような作りになってない曲なので、客にマイクを向ける回数が多くて楽しい。「ニーソーのベルレーの」と「将来のために塾に通って  何度も細かく会釈挟んで」で客席大合唱。エモい

この辺で私の前の人とステージ中央が思いっきり被ったけど、全く問題ないくらいに岡崎体育が動き回ってた

 

11. Open

今年の9月まで長らくセトリ一曲目固定だった曲。曲終盤はゴリゴリのEDMで、「エビバデプチャヘンザップインジエー!」からの「全員踊れ!」でひたすら跳ねる

セトリ入りした直後の時期は、曲終盤で急に転調して阿波踊りになってたらしい。Walk of Deathも、Openの終盤で一時期だけやっていたネタが原型だったような気がする

「前半で飛んだ曲よりちょっとテンポ早いですけど大丈夫ですか、まだ体力ありますか!行けますか!僕はもう体力ないです!!

 

12. 3ワード即興ソング

お客さんを3人指名して、好きな単語をひとりひとつ挙げてもらう。挙がった3つの単語を繋げ合わせて即興ソングを作り、キーボードで弾き語りするコーナー

「この指名ね、サクラ疑惑が出てるんすよね、YouTubeのコメント欄とかで…なんか良い指名方法ないですかね?なに? あー整理番号、整理番号ね良いですね…これ、もうサクラっぽくなってないですか?大丈夫ですか?」

今回の単語はお好み焼き、オニオン、とんこつラーメンと無難なチョイス。東京のお客さんは優しい

キーボードの縁が斜めになっててペットボトル置けない~ってくだりを無駄に4,5回やってたけど、この間に考えてんだろうなと思うとニヤニヤしてしまったし、周りのお客さん皆ニヤニヤしていた

 

13. 観察日記

「マイク買ったんですよ~、かっこいいでしょこれ」とか言いながらスタンドにセッティング、するもネジの締めが甘いのかめっちゃ位置下がる。初心者でバンドサークル入りたての1年生か

生歌。ていうか序盤からずっと思ってたんだけど上手くない?更に歌上手くなってるよね?まじでなんなの?

Wham!を意識したらしい80’s後半リバイバルな浮遊感溢れるサウンドが、岡崎体育のワンマンで鳴り響いてるってのが何とも、うわー格好良い。「しんどいなら辞めりゃいいよ」を語りかけるように繰り返したところで泣きそうになった。

 

14. 式

ステージ一面が「柿色の夕」の色に染まって、岡崎体育がその真ん中に一人で立っていて、MCなしで歌い始めた。

 

式という曲は、聴く人によってさまざまな解釈が生まれる曲だと思っています。岡崎さんも、"解釈に幅を持たせるための余白"を意識しながら歌ってるんじゃないかな、と思いました。

例えば私の場合、その時々の自分の状況や周囲の環境によって、式を聴いた時に浮かぶイメージが変わります。同じ物事なのに局面によって受け止め方が変化する、という体験を含めて、この曲のテーマである“人生”が表現されているのかなと、岡崎さんの歌声を聴きながら考えました。あくまで私の場合は。上手く書けないんですけど。

2000人を超えるお客さんがこの式という曲を聴いている状況下で、きっと今、お客さんの人数分の受け取り方が生まれているんだろうなとぼんやり考えました。そして、そのひとつひとつの受け取り方の全てを尊重してくれる曲だとも思いました。

 

歌い終わったあとは「いい曲でしょ?ファンの女の人なんかもう号泣なんじゃないですか?」って照れ隠ししてた。

 

15. Horoscope

星占いの歌。星占い部分はツアー専用版。占い師っぽい被り物で目元以外全部隠して(セリフ全部覚えるのしんどいからだと思う)ステージ中央で踊る。

口内炎が口の外に発生したらそれは口外炎なんですか?」

ラッキーアイテムの模造紙率が更に上がる。さそり座嫌いなの?

「誰かに何を言われても」の部分の振り付けが可愛い。ラストはラッキーアイテムでグッズの販促をしたところで、野生のおばあちゃんに攻撃されて終わり

 

16. 感情のピクセル

演奏前のMC「僕は日本の商業音楽でトップ取ろうと思ってるんで、そんな僕と楽しくうんぱっぱのぶんぶんしてくれますか!」

間奏前頭葉に負担のかからないヘドバン、それが横ヘドバン」「(横に揺れながら)うっわ、みんなやってるの上から見ると気持ち悪い」

 

17. Explain

後半最後の曲

「どっちのえー」を前半の部でレクチャー済みなので皆やる。

「あっすいません、いつもの癖で間空けてもうた、『どっちのえー』やったあとすぐ曲入るつもりだったのに…毎回『どっちのえー』の説明してるから…」

この曲歌ってる(歌ってないけど) 岡崎体育が一番かっこいいかもしれない

 

ワンマン仕様なのか更に一捻りされてて、「実は口パクだった」で謎の上ハモを歌って「ことを」でようやくマイクを離したり。マイク離した瞬間の客席のうおおお!!!って歓声がやばい。

あと「流石にここからサビ行くやつは…」のセリフを完全に無視して「いくぞー!!!」って大絶叫した時の会場のボルテージもやばかったし泣けた。

 

「お客さんは手を挙げてくれるはず」で私を含め、周りの人たちがみんな両手を挙げてた。この人たちはみんな岡崎体育に「売れてるみたい」と言わせるために両方の手を挙げてるんだ…と思うと、デビュー直前の奈良ネバーランドでのライブ動画を思い出して感極まってしまった。ゆーて私8月からハマったニワカなのに

 

EN1. 割る!

アンコールなのに着替えず10秒くらいで出てくる。洗濯物が増えるだけだかららしい

「ジンロさんね~このツアーにね、言い方悪いんですけどお金出してくれはっててですね、この規模のアーティストにはすごく珍しいことなんですけどね~。ありがとうございます本当に~(関係者席ガン見)

岡崎体育が指名した人が曲名を叫ぶと曲が始まるシステム。フロア中腹の金髪男子が「金髪で来て正解やったな~」と指名される

「もしいつまで経っても言ってくれなかったら、他のお客さんも黙って4時間くらい待つことになります」という事前のフリに金髪男子が応えて、1分近く睨み合い。すごくいいタイミングで始まったので、金髪男子はやはり最高。

 

EN2. 鴨川等間隔

「最後の曲っていっつも悩むし、今までは盛り上がる曲ばっかり選んでたんですけど、僕もう28なんでこんな感じも良いかなって…歌詞たまに怪しいんで、良かったら一緒に歌ってください」

まごう事なき生歌。歌い出しからお客さんみんな合唱してて、軽めのドンルク状態になっておりこんなのもう泣くじゃん。みんな鴨川等間隔好きだな~。私も好き。手元不如意の次に好き。

 

「許容や容赦を 保てる心を育みたいぜ」を岡崎体育が叫ぶように歌って、「幹から腐った訳ではないぜ」をお客さんが合唱した瞬間が最高に熱かったし、ライブでこの曲やってくれてありがとう本当に。

皆が手を挙げてるフロアを見渡しながら「俺、そんな歌上手くないのに…」って、アーティストにあるまじき卑屈な言葉を呟いた瞬間の笑顔が本当に愛おしかったです

 


一番最後、「ありがとうございました!楽しかったです!!」って言葉を残して閉演。

やっぱり、本人が楽しそうにしてるライブが一番楽しい。こんなに心が一杯になったライブは久しぶりでした。