いなずまササラハバキ

岡崎体育に首ったけ

Creepy Nuts 全国ツアー「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけど“遂に”メジャーデビュー。」新潟studio NEXS

ライブに行ってきました。

 

 

 

3月16日、金曜日ではあるのですがバリバリの平日でした。平日19時からの新潟公演。

私の勤め先は東京です。

何故チケットを買ったのか。覚えてません。ただ私はめちゃくちゃフラストレーションが溜まった時、無意識にチケットを購入する傾向があります。

 

なんかめちゃくちゃフラストレーションが溜まってる時に、たまたまクリーピーナッツのツアーゲスト発表を見て

「最近なんか気になってたクリーピーナッツの対バンに岡崎体育とか行くしかなくない?!????」

ってなったんだと思います。

 

正直、仕事がめっっっちゃくちゃバチボコにやばい局面だったんですけど

もうなんか全体的に嫌になってきていて、何も考えずに午後休申請して全部ぶん投げて帰りました。知らん。

 

ただただ、岡崎体育に会いたくて。

 

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この写真自体は帰りに撮ったやつなんですけど

こんな感じで、新潟へ向かうMAXときの車窓は一面冬景色でした。急に春めいてきてソワソワしてる東京とは大違い。さむい。

 

全部放り投げて新潟まで逃げてきてるはずなのに、考えないようにすればするほど頭の中が「いや冷静に仕事やばい」「月曜やばい」という気持ちで一杯になり

「爆ぜろ‼︎ feat. MOP of HEAD」を聴きながらまじで爆ぜそうになってました。

しんどすぎる、なんで半休取っちゃったんだろう…と自分の浅薄さを恨みながら。

 

そんな終わりかけのメンタルで新潟に到着し、ドーミーイン新潟に荷物を投げ入れ、そのまま真っ直ぐ会場に向かいました。

メンタル死にすぎてて写真が一枚もない。

 

 

新潟studio NEXSはキャパ500人位の、こじんまりした箱でした。夜はクラブイベントにも使うらしい。このサイズ感でクリーピーナッツと岡崎体育見れんの?!まじ??!!!は?!??!?って感じです。遠征さまさま。

お客さんは、『黒金アディジャカマハン窃チャ』って感じの人がチラホラいたりいなかったり。

 

フリースタイルダンジョンの話題がそこかしこから聞こえました。目の前にいた(推定)中学生カップルは、オソロの大きめキャップを無理やり斜めに被っていて超キュート。なんか心を抉られる。

 

一方の私は、気を抜くと仕事場の幻聴が聞こえる(電話のコール音・開発機のブザー音etc)

普段はジンジャエールとかお茶しかもらわないのに、くそほどイキって苦手な酒を煽りながら耐えていました。

シャンディガフがなんか薄い気がする。カウンターのお兄さんに舐められたかもしれない。

 

 

1. 岡崎体育

5分押しくらいで開演、一発目は岡崎体育。去年の夏くらいからライブ一曲目定番になってる「STAMP」でライブが始まりました。

 

めっちゃ近

うわ

やばいめっちゃ近い

 

この日は謎に日和ってフロア後方にいたのですが、国際フォーラムホールAの3列目で中島みゆき見たときよりも断然近い。今まで行ったライブで一番近いかもしれない。人生のなかで一番近付いたアーティストが岡崎体育って。

 

この日の岡崎さんは、要するに前座(自分で言ってた)なので超どアウェイです。その後もド定番の「Open」と「Call on」とザ・盆地テクノな四つ打ち曲が続き、会場をじわじわ慣らしていく感じの流れに。

 

次は「Voice of Heart 2」あたりかな?と思っていた矢先、岡崎体育

「僕もラップの曲あるんですよ」

クリーピーの2人にも『岡崎さん、ラップちょっとだけ上手ですね。ちょっとだけ』って言われたんですよ」

 

って言いながら、この曲をやってくれました。

対バンでまさかの真面目曲!!!!!!!!

 

歌い出す直前に岡崎体育がぼそっと

「僕、この曲やる時は全員敵やと思ってやるんで」

と言った瞬間、高まりすぎて謎に泣きました。

 

宣言通り、この曲中の彼の殺気は尋常じゃなかったです。

去年のワンマン時と比べても、怨念やら執念やらがかなり増量されて、ネガティブなエネルギーの塊みたいになってました。めちゃくちゃ格好良かった。

 

 

普通好きなアーティスト見るなら、ホームな環境の方がいいですよね。のりやすいし。

でも岡崎体育の場合、“アウェイな環境ほど輝く瞬間”っていうのがある気がしています。 

 

例として、去年のロックロックこんにちは!Ver.21〜EXPO2017〜

ストレイテナー・オカモトズ・スピッツという面子に混じり、岡崎体育がトップバッターを務めたときの話をさせてください。

 

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「FRIENDS」の『バンドざまあみろ』でロキノンキッズがはしゃぐ中、会場の半数くらいを占めるであろうスピッツファン達が若干びっくりしてしまっている感がありました。

なんというか文化の違い。

 

私もスピッツファン歴の方が長いので、まあちょっと客層違うし、しょうがないよなあ…と思っていました。

 

でも、その次の曲で、ぐいーーっと会場の空気が変わったんです。

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岡崎体育のライブのラストの曲って、フェスでも対バンでも踊らせて終わるパターン(つーか「Q-DUB」)が大半なので、この選曲はかなり驚きました。

 

「僕にも一応ギターロックの曲があるんです」

「京都の情けない大学生の曲です」

 

っていうMCのあとに音源を流して、マイク一本で生歌で一切ふざけず歌ううちに、会場の空気感がどんどん変わっていくのを感じました。

ラスサビでは、会場後方のお客さんまで手を掲げながら聞いていました。

あれは本当に泣けた。

 

 “岡崎体育=なんかふざけててイケ好かないやつ”

くらいの冷めた目線で彼を見ていた人達の心をガッツリ掴んで、一気に自分のペースへと持っていくあの感じは、何回体験してもゾクゾクします。

 

私はこの、岡崎体育が自分の曲とパフォーマンスで会場の空気をひっくりかえす瞬間が、本当に好きで好きでしょうがないです。まじで。

これがあるせいで、わざわざオープニングアクトを見るために大阪やら新潟に遠征してしまうんだと思っています。

 

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やばい話めっちゃそれた。 

 

冷静に考えるとアウェイとかアウェイじゃないとか私の主観でしか無いですね。上記全て私の妄想です。

新潟のライブに話を戻します。

 

 

クリーピーナッツの前に日本語ラップ、しかもド卑屈ライムの「弱者」やるってのも正直「まじかよ思い切ったな!!」と思ったんですけど

半歩引いた姿勢で見ていた右隣のいかついお兄さんが、じわじわノッてくるのを目の当たりにしてなんかもう、感無量でした。

これだよ!この空気感!!!!

 

サビ前の『俺は強くない』では、上手側の最前列すれすれに身を乗り出して大絶叫してました。

ああ岡崎体育。もうだめ。

普通に格好良い(ように見えてしまうくらい私の脳機能が弱っている)。

 

それから、彼がステージでシャウトしたその瞬間になんとなく、本当になんとなくですけど

目が合った気がしました。

 

 

その後はまさかのチャイマネやら定番の「FRIENDS」をやりつつ、未音源化曲のなかでも割とレアめな「We Can Get Over It」で終了。初めて見れた!!

最後の曲の「全員踊れ!」っていう煽りで、お客さんがひとかたまりみたいになってジャンプする瞬間の多幸感は、本当に何事にも代え難いです。これのために生きてる。

他に生きがいを作らないとヤバイと会社の先輩に言われました。私もそう思います。

 

 

 

2. Creepy Nuts

「メジャーデビュー指南」と「シラフで酔狂」を聴いてなにこれ好き!と思い、今回のチケットを取りました。最近日本語ラップを聴き始めたレベルで、フリースタイルダンジョンも全く見ていなくて。

 

ライブで「未来予想図」を聞いた時、なぜか初期の中島みゆきを感じました。初めは静かに少しずつ迫ってくる感じと、内臓のあたりまでずっしりくる感じ。

同じアルバムでセックス&ドラック&ロックンロールとか言ってるのにね! 振り幅の大きさがめちゃくちゃ魅力的。こういうタイプに弱い。

 

 

それからクリーピーナッツをこの文脈で話すのって微妙な気もするんですけど、 R−指定の歌上手すぎません? ビビった何あれ。声の使い方が上手すぎる。「みんなちがって、みんないい。」ではちゃんと生歌で多重人格化してました。女声まで…!

 

あと聖徳太子フリースタイル。

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R−指定が観客から複数個のお題をもらってフリースタイルをやるコーナーです。なんですけど、観客からのお題を6〜7個くらい募るからこっちが覚えられない。

 

岡崎体育もワンマンライブでは似たような流れで、3words即興ソングってのをやるんですけど、単語の組み合わせがやばい時はキーボードの前で

「え〜〜、え〜〜〜ちょっと待ってください……え〜〜〜」

って、若干テンパりながら時間稼ぐパターンがたまにあるんですよ。謎メンツアー初日の仙台とかテンパりすぎて凄かったし(今度書きます)

 

一方、R−指定の聖徳太子フリースタイルは、単語が出揃ったら即・開始してました。マジ速攻。電光石火。

ストーリー仕立ての弾き語りとフリースタイル(そもそも本業)を比較するのは無粋でしょうが、それにしても聖徳太子はとんでもなかったです…。「良いもの見た」って気分になった。

 

 

そしてDJ松永のプレイ。

私はDJについても浅学で、テクノ系のDJを数回見た程度です。ヒップホップっていうかバトルをやるようなDJを今回初めて見たんですけど、いやタンテかっけえ。

あの机の上で一体何が起こってるんでしょうか。ヤオヤのクラップの音聴いてうおおおおとか言ってる場合じゃないよ! いやそれはそれで好きなんですけど。

 

私は上手側にいたので、DJ松永の手元もバッチリ見えましたが、見えたところで何が起こっているのか分かる訳もなく。

フェーダーの上げ下げしてるのが分かるような分かんないような…やっぱり何も分からない!! あとたまに早すぎて、マジの残像が見えました。残像って実在するんですね。

 

ソロプレイというかルーティンではめちゃめちゃテンション上がっちゃって、一人で相当そわそわしてしました。

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ああいうDJってどのくらい跳ねていいもんなんですかね!! 去年ソニマニに(一人で)行って以来、大人しく立ったままでライブ見るのがどんどん難しくなってて。入学したての小学1年生並みの落ち着かなさ。席に着いてくれ。周りの人たちはかなり見入っていたので申し訳ないです。

 

それからDJ松永さん、あんだけ格好良いプレイするのに煽りが絶妙にウザいのもポイント高かったです。手首クイクイって手招きするやつとか妙にクセになる。マトリックス思い出した。

 

 

ライブ全体を通しても、「助演男優賞」みたいにフロア全体がめっちゃ跳びまくる曲から「朝焼け」みたいに胃の方までずっしり来る曲まで、まるっと見ることができてとっっってもお得でした。新曲「スポットライト」も格好良かった!!

 

世間的にはいわゆる”ネタ枠”だと思われているアーティストの真摯な曲って、どうしてあんなにも魅力的なんでしょう。

あと、新潟来る途中に死んだメンタルで聴いてたはずの「爆ぜろ‼︎」がすっごく楽しかったのも良かったです。無事に爆ぜました。気ぃ張ってたんかな。

 

 

最近、会社にいる時は「早く死ななきゃ」とか「いつ死ねば仕事的に迷惑がかからないか」ってことしか考えられないんですけど

その思考はめちゃくちゃ視野狭窄なんじゃない?ってことと、たまに逃げ出して延命するための場所なんていくらでもあることを、新潟までライブを見に来て実感できた気がしました。

 

「ライブハウスはどれだけ跳んでも誰にも怒られない」って岡崎さんもよく言ってるしなあ。ライブは、怒られずに好きなことをする時間と場所をいっぺんに作ってくれますね。本当に有難いです。

自分には好きなことをする資格なんか無いと常々思っているんですけど、たまにライブ行く位ならいいかな、って思いました。新潟行ってよかった。

 

 

 

ライブ終了後に「もっと金を払いたい」という思いに駆られて、物販でクリーピーナッツのトレーナーを買いました。

去年のロックロックの終演後にも思ったんですけど、マジで良いライブの後って絶対お金払いたくなるんですよね何故か。ビジネスとして完璧じゃん、会場物販

 

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このトレーナーめっちゃ可愛いんですけど、あまりにもテンションが上がりすぎて、自撮りがコーネリアスアー写リスペクトとなる結果に相成りました。

 

 

以上、異常に長くなりましたがお付き合いありがとうございました!おわり!